中国自然歩道
歩こう、漕ごう、見つけよう
雲南市の中国自然歩道とそれを囲む里山、またそこにある神社仏閣や旧跡などの魅力をハイキング、サイクリングを通して紹介します。
今回紹介するのは右の図の○で囲まれたエリアです。
中国自然歩道とは、ふるさとの美しい自然や文化的遺産を中国5県が一本の歩道で結んだもので、5県の総延長は2,302.6km、このうち島根県内は654.5kmとなっています。
雲南市の中国自然歩道のご紹介
エリア内の中国自然歩道は図に赤点線で示されています。
このサイトでは、この自然歩道とその回りに点在する里山、神社仏閣旧跡などを中国自然歩道のみならず拡張した複数のコースに分けて紹介します。
コースはサイクリングやハイキングを兼ね漕いだりて歩いたりしながら里山や神社仏閣などを巡るのに最適です。
中国自然歩道と
里山のコース紹介
ここで紹介するのは、雲南市中央部を通る中国自然歩道とその近辺の魅力あるところを体力、時間別に辿るコースです。 基本の移動は自転車でのサイクリング、そして里山や神社などを回るときにはハイキングでと「漕ぐ」「歩く」を併用したコース紹介としています。
※下記で紹介するコースの所要時間には休憩時間は含まれていません。
※下記で示す体力度合い=初心者は、普段あまり運動はしないが、自転車に1時間程度は乗れる人を示します。
同じく体力度合い=中級者は、自転車1時間徒歩1時間の組み合わせ程度の運動が可能な人を示します。
体力度合い=上級者は、普段から運動することに親しんでいて、少し荷物を担いで自転車に乗ったり歩いたりが可能な人を示します。
※いずれのコースでもご自身の体力と時間を考えて、途中で引き返したりショートカットすることも考えて安全に楽しみましょう。
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のんびり3時間コース1
主にサイクリングで域内の三川(久野川、斐伊川、三刀屋川)と沿線にある神社を巡るコース
難易度 初心者 発着 おろちゆったり館 -
のんびり3時間コース2
サイクリングとハイキングで久野川、斐伊川沿いや木次公園、神社仏閣などを巡ります。少しアップダウンはあります。
難易度 初心者 発着 おろちゆったり館 -
ゆっくり3時間コース
サイクリングとハイキングの組み合わせで三刀屋城址と三刀屋地区の神社仏閣などを巡ります。健康にアップダウンを楽しむコースです。
難易度 中級者 発着 アスパル発着 -
ちょっと頑張れ半日コース
サイクリングとハイキングで古代王国(松本古墳群)と峯寺を巡ります。ハイキングの高低差もあるコース(約4時間)です。
難易度 中級者 発着 アスパル発着 -
頑張れ半日コース
修験道の路(みち)巡りをします。自転車での移動距離やハイキングの高低差も少し多くなるコース(約4時間)です。
難易度 上級者 発着 アスパル発着
見どころ、寄りどころ
街道・往還
古来より旅人が歩き物が運ばれた主要道(街道)と脇道(往還)のいくつかがエリア内を通っています。
江戸時代は木次~頓原間は広瀬藩の道として用いることが多く、明治時代に宍道尾道街道の名前になりました。加茂から木次町内を抜け斐伊川を徒渉(あるいは渡しを利用)し三刀屋町内を通って掛合に至りますが国道54号とは離れた場所を通っていることも多くなっています。
広瀬藩が頓原に持っていた飛び地を結ぶのが広瀬木次往還で、広瀬町から上久野に抜け久野川沿いに木次の街に至ります。日の出橋で木次阿井往還と合流。木次からは宍道尾道街道を利用して頓原へ向かっていました。
伊能忠敬が第八次測量(文化10年:1813年)に通りまた幕府の派遣した諸国巡検使も利用した、阿井(奥出雲町)から木次へ抜ける道ですが現在の車の通る道路とは違う山道の所も多く藪となっているカ所もあります。日の出橋で広瀬木次往還に合流します。
巡礼の道
出雲圏域(出雲国)内の三十三ヶ寺を巡る出雲巡礼道は、出雲市大社町の長谷寺をスタートし三十三番の松江市玉湯町清巌寺をゴールとする札所巡りですが、今回紹介した自然歩道エリア内では峯寺が九番札所となっています。峯寺へは、八番の長谷寺(雲南市加茂町)から続き、十番の禅定寺(雲南市三刀屋町:エリア外)に抜けることになります。
峯寺のコースは、「中国自然歩道と里山の紹介」のコース4で紹介していて、長谷寺からは同じくコース5で一部を紹介しています。
歴史街道概略図
エリア内の歴史街道のうち通行できそうなルートにアレンジしたものを右の図で紹介します。(クリックすると画像が拡大されます)自転車や歩いて通行することを前提に紹介しています。
A~B~C~D~Eが宍道尾道街道の一部ですが、B~C間は往事も徒渉や川渡に頼っていたようで、現在は通行できません。里熊大橋又は木次大橋を渡って土手道でCに合流するのが良いでしょう。 D~E間は三刀屋町の旧市街地の街並みが連なり、街道の面影を残すところもあります。 Eからは県道272号が宍道尾道街道としてしばらく続きます。
B~F~G~H~Iが広瀬木次往還の一部となります。 F~G間は三日市、八日市など木次町の古い街並みも残っていて歩いての街並み散策での発見もあるでしょう。 Iからは久野川沿いに広瀬町奥田原に抜けます。
B~F~G~H間は木次往還と重なります。 Iの日の出橋で分かれてJから奥出雲方面に向かいますが、往事の道(往還)は消えているところが多く、自転車や歩いても通行困難なところも出てきます。